ライフスタイルの変化などによって引っ越しが必要になった場合、現在の住居にまだ住宅ローンが残っている場合があります。

住宅ローンが残っているマンション買取を依頼する場合、どのような方法があるのかを解説します。3つの売却方法があるので、順番に見ていきましょう。

1．通常通りの売却方法

通常通りの売却とは、住宅ローンを完済した状態での売却です。まず最初に、マンション買取の査定を依頼しましょう。無料査定を行っている複数の不動産買取会社に依頼することがおすすめです。

査定額と住宅ローン残債を比べたときに、査定額のほうが上回っていたとしても、まだ安心はできません。売却する際には売却価格の3.5％～4％ほどの諸費用が必要です。住宅ローン残債に諸費用を加えた金額よりも、売却額のほうが上回っていれば問題なく通常通りの売却ができます。

また、査定額よりも住宅ローンの残債が多い場合でも、完済することが可能であれば通常通りの売却が可能です。

2．買い替えローンを利用する売却方法

住宅ローンの残債を完済できない場合には、買い替えローンを利用する方法があります。買い替えローンとは、現在の住宅ローンの残債と新しく購入する物件の住宅ローンを一緒に組んでしまう、という仕組みのものです。

そのため、買い替えローンを利用できるのは、次に住む物件も住宅ローンを組んで購入する場合に限られます。

次に住む物件が賃貸の場合には買い替えローンが利用できないので、売却する必要があるのかどうかも含めて再度考え直してみる必要があります。時期を遅らせることで住宅ローンの残債は減りますし、売却する物件の価格が上がる場合もあります。

3．任意売却を利用する売却方法

住宅ローンを完済させることができなくても、何らかの事情があってどうしても売却しなければならない場合には、任意売却という方法があります。任意売却とは、不動産コンサルタントが金融機関と住宅ローンを借りている人との間に入って調整し、残債があっても売却することに合意する、という売却方法です。

任意売却で気をつけなければいけないことは、売却金で住宅ローンを返済してもまだ残債は残っています。また、任意売却をすると信用情報に登録されてしまいます。滞納をしたわけではないのになぜ？と思われるかもしれませんが、ローンを返済できなかったということで登録の対象となるのです。信用情報に登録される期間は約5年間で、その期間はローンを組むことができません。

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